お宮参りをされた折、赤ちゃんの額に書いた(押した)文字が、抱っこされていたお客さまのお召し物に付いてしまった事例です。
関西では、男の子が「大」女の子が「小」と書かれることが多いようですが、御子様のご多幸を願う風習であり、親御さんが口紅であったり、神社側で食紅や朱肉などで書いたり、スタンプされる場合があるようです。
今回は、朱肉(主にハンコのスタンプで使用)のようです。
主成分が、油なので有機溶剤を使用し溶解していきます。ベンジンでは弱いためシンナーを用いて落としましたが、まだ朱色が残っています。
朱肉であれば、ほぼシンナーで落とせるのですが、色素が残っているようなので、インクなのかも?
最後に色抜き剤で色素を落として完了です。地色を損なうことなく仕上げることができました。