2021年3月25日
男児の祝着に付いたシミが、経時変化で変色したものです。なんのシミが付いたか断定はできませんが、シミの箇所がやや固くなっているので食べこぼしにより、タンパク質が残っている状態のようです。
シミを洗浄して、タンパク分を酵素により落とします。そのあと漂白をしてから、疋田柄の色補正を少し施しています。
今回は疋田柄の紺色が、少し薄くなる程度で色補正が容易でしたが、地色の退色や変色がきついものや、白場の黄変が残るような場合は、仕方なく樹脂を使って変色を隠して目立たなくすることがあります。