画像は、着用することで襦袢のお尻あたりに起こるスリップです。
スリップとは、目寄れとも言いますが生地を左右に引っ張られることで、縦や緯糸が交差する部分がずれる状態のことです。
なぜこの様なことが起こるのか、染色整理加工上の柔軟加工に特にあらわれるようで、柔軟剤の濃度が高いときに顕著に発生しています。
よって、整理仕上げの工程での柔軟剤濃度の管理によるもので、消費者やアフターケアに従事する側では対処は難しい問題です。
正常な所でも生地を左右に引っ張るとたやすくスリップが発生するので、試験をすると分かるのですが、スリップしてしまうと困りますよね!ただ身幅が小さい場合など、強い左右の力が加われば整理ミスでなくてもスリップは発生するので、スリップした際に原因を探る手段としては活用できると考えて下さい。
補足ですが、喪服の黒染をより黒くみせるための加工(深色加工)剤でも濃度調整ができてないとスリップの原因になるようです。